犬と猫のフィラリア症には、発症や症状、治療法にいくつかの違いがあります。以下にその主な違いをまとめます。
1. 感染のしやすさ
• 犬:フィラリアの主な宿主であり、蚊に刺されると高い確率で感染します。体内で多数のフィラリアが成虫まで成長しやすいです。
• 猫:猫もフィラリアに感染する可能性がありますが、犬に比べて感染率は低く、体内で成虫まで成長するフィラリアの数も少ないことが多いです。しかし、少数でも重篤な症状を引き起こしやすいです。
2. 症状の現れ方
• 犬:フィラリアが心臓や肺に多数寄生することで、徐々に症状が進行します。主な症状は、咳や息切れ、運動不耐、腹水貯留、貧血などです。症状が進むと、慢性心不全に至ることもあります。
• 猫:猫では少数のフィラリアでも強い免疫反応を引き起こし、呼吸困難、咳、嘔吐、食欲不振、元気消失などが急激に現れることが多いです。特に急性の呼吸器症状や突然死を引き起こすことがあり、犬よりも急激に重篤化することが多いです。
3. 診断の難しさ
• 犬:血液検査、レントゲン、超音波検査などで比較的診断がしやすいです。
• 猫:成虫の数が少ないため、検査結果が陰性になることがあり、診断が難しいことが多いです。フィラリア抗体検査や超音波検査などが行われますが、確定診断が難しい場合もあります。
4. 治療法
• 犬:フィラリア成虫を駆除する薬を使用して治療することが一般的です。ただし、成虫の駆除にはリスクが伴うため、治療は慎重に行われます。抗炎症剤や利尿剤などの対症療法も併用されることがあります。
• 猫:猫にはフィラリア成虫を安全に駆除する薬がないため、主に対症療法が行われます。フィラリアが自然に死滅するのを待ちながら、症状を緩和するために抗炎症剤や呼吸補助などが行われます。
5. 予防の重要性
• 犬:フィラリア予防薬を月に1回投与することで、効果的に予防が可能です。定期的な予防が非常に重要です。
• 猫:猫も蚊に刺されるリスクがあるため、予防薬の投与が推奨されます。フィラリア症の治療が難しいため、特に予防が重要です。
まとめ
• 犬はフィラリアの主な宿主で、感染しやすく、慢性的に症状が進行しやすい。
• 猫は感染率は低いものの、少数のフィラリアでも重篤な症状を引き起こしやすく、急性の症状や突然死のリスクがあります。
両方のペットに対して、定期的なフィラリア予防薬の投与と、蚊からの予防対策が非常に重要です。
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