猫のフィラリア検査方法は、感染の有無を確認するために以下のような方法が行われます。犬に比べて猫のフィラリア感染は診断が難しいため、複数の検査を組み合わせて行われることが多いです。
1. 抗原検査
• 概要:フィラリアの成虫が体内にいる場合、その成虫から分泌される抗原(特定のタンパク質)を血液検査で検出します。
• 特徴:犬ではこの検査が有効ですが、猫の場合、体内にいるフィラリアの成虫が少ないことが多く、検出が難しいことがあります。したがって、陰性でも感染していないとは限りません。
2. 抗体検査
• 概要:フィラリアの幼虫が猫の体内に入ると、免疫系が反応して抗体を作り出します。この抗体を検出することで、フィラリアに感染したかどうかを確認します。
• 特徴:抗体検査は、猫が過去にフィラリア幼虫に感染したかどうかを確認するのに役立ちます。ただし、成虫がいなくても陽性反応が出る場合があります。
3. 超音波検査(エコー検査)
• 概要:超音波を用いて、心臓や肺動脈にフィラリア成虫がいるかを確認します。フィラリア成虫が心臓や肺の血管に見えることがあります。
• 特徴:猫の体内に少数でもフィラリア成虫が存在する場合、画像で確認できるため診断に役立ちます。ただし、フィラリアが小さい場合は検出が難しいこともあります。
4. レントゲン検査
• 概要:胸部のレントゲンを撮影し、肺や心臓の状態を確認します。フィラリア感染により肺や心臓に異常が見られることがあります。
• 特徴:フィラリアによる肺や心臓の変化を確認するための補助的な検査として利用されます。ただし、初期の感染や軽症の場合、レントゲンでは異常が見つからないこともあります。
5. 血液検査(マイクロフィラリア検査)
• 概要:フィラリア幼虫(ミクロフィラリア)が血液中に存在するかどうかを確認する検査です。
• 特徴:猫ではミクロフィラリアが血液中に検出されることが非常にまれなため、通常は他の検査と組み合わせて行います。
まとめ
猫のフィラリア検査は、1つの検査のみでは確定診断が難しいため、抗原検査、抗体検査、超音波検査、レントゲン検査などを組み合わせて診断を行います。猫がフィラリアに感染すると治療が難しく、重症化しやすいため、症状が見られる場合や蚊の多い地域に住んでいる場合は、早めに検査を受けることが重要です。また、予防薬を定期的に投与し、感染を防ぐことが最も効果的な対策です。
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