犬と人間の薬は同じ?違いと注意点を詳しく解説

犬を飼っていると、「人間用の薬を代わりに使えるのでは?」と思うことがあるかもしれません。特に、急な体調不良やケガなどで、手元にある人間用の薬を試してみようと考える方もいるかもしれません。しかし、犬と人間の体は異なり、薬の効果や安全性にも大きな違いがあります。この記事では、犬と人間の薬の違い、そして使用における注意点について解説します。

1. 犬と人間の薬は同じ?違う?

(1) 基本的に違う

犬と人間の薬には、成分や効果における違いがあります。人間にとって安全な薬でも、犬には有害で危険な場合が多々あります。人間用に設計された薬は、犬の体内での吸収、代謝、排泄の仕組みが異なるため、思わぬ副作用を引き起こす可能性があります。

(2) 一部の薬は共通

一部の薬(例:抗生物質や消化器系の薬)では、人間と犬で同じ成分を使用できることがあります。ただし、用量や投与方法は大きく異なるため、必ず獣医師の指示が必要です。

2. 人間の薬が犬に与える影響

(1) 安全な薬はほとんどない

人間用の薬の多くは犬にとって危険です。例えば、以下の薬は特に注意が必要です:

• 鎮痛剤(ロキソニン、イブプロフェン、アスピリンなど)

犬にとって有害で、胃潰瘍や腎不全を引き起こす可能性があります。

• 解熱剤(アセトアミノフェン)

肝臓に重篤なダメージを与え、少量でも命に関わる場合があります。

• 抗うつ薬や睡眠薬

神経系に過剰な影響を与え、けいれんや昏睡を引き起こすリスクがあります。

• 咳止めシロップ(デキストロメトルファン含有)

呼吸困難や中毒症状を引き起こすことがあります。

(2) 成分の代謝が異なる

犬の体は、特定の薬を代謝する能力が人間と比べて低い場合があります。たとえば、犬は**カフェインやチョコレートの成分(テオブロミン)**を効率的に代謝できず、中毒症状を起こします。同じように、人間用の薬でも成分の代謝が遅いと、体内に薬が蓄積されて危険です。

3. 人間の薬を犬に与えるべきでない理由

(1) 正しい用量がわからない

犬と人間では体の大きさや代謝速度が異なるため、薬の用量も異なります。人間の薬は、成人を基準に設計されているため、少量でも犬には過剰投与となり、中毒症状を引き起こす可能性があります。

(2) 予期しない副作用のリスク

犬の体質や健康状態によっては、予想外の副作用が出る場合があります。これにより、命に関わる緊急事態が発生することがあります。

(3) 動物用薬との違い

動物用の薬は、犬の体に合わせて設計されています。人間用の薬には、動物用薬にはない添加物や保存料が含まれている場合があり、これが犬に悪影響を与えることもあります。

4. 犬の薬は必ず獣医師に相談を

(1) 犬専用の薬を使用する

犬の健康状態に合った薬は、獣医師が処方するものを使用しましょう。関節炎、アレルギー、消化不良など、ほとんどの症状に対応する動物用の薬が存在します。

(2) 緊急時でも自己判断しない

万が一、人間用の薬を与える必要がある場合でも、必ず獣医師に相談してください。適切な量や方法を知ることで、リスクを最小限に抑えることができます。

(3) 必要な薬の管理

犬専用の応急薬を常備しておくと安心です。例えば、吐き気止めや消化器系サプリメントなど、軽い症状に対応するものを備えておくとよいでしょう。

5. 犬と人間の薬が共通で使えるケース

犬と人間の薬で成分が共通している場合もありますが、用量や使用目的が異なるため、獣医師の指示なしに使用してはいけません。以下は、獣医師の指導のもとで使用されることがある人間用薬の例です:

• 抗生物質(アモキシシリンなど): 一部の感染症に使用可能。

• 整腸剤(ビオフェルミンなど): 軽い消化不良に使われる場合があります。

• 抗ヒスタミン剤(アレグラなど): アレルギー反応に処方されることがあります。

ただし、これらの薬も適切な量を守らないと危険です。

6. 人間用の薬を犬に誤って与えてしまったら

もし犬が人間用の薬をなめたり飲み込んでしまった場合は、以下の対応を取りましょう。

(1) すぐに獣医師に連絡

薬の名前、成分、摂取量、摂取してからの時間を伝えて指示を仰ぎます。

(2) 吐かせない

一部の薬は吐かせることでかえって危険な場合があります。獣医師の指示がない限り、無理に吐かせないようにしてください。

(3) 水や食べ物を与えない

薬の吸収が進む可能性があるため、何も与えないようにします。

7. 日頃からの注意点

• 薬の保管を徹底する

人間用の薬は、犬が届かない場所に保管し、誤飲を防ぎましょう。

• 家族と共有する

薬の管理について家族全員で注意喚起を行い、犬の誤飲を防ぐ工夫をします。

• 緊急時の連絡先を用意

万が一の際にすぐに連絡できる獣医師の連絡先を把握しておきましょう。

まとめ

犬と人間の薬は基本的に異なり、人間用の薬を犬に与えるのは大変危険です。人間にとって安全でも、犬の体には深刻な影響を及ぼす可能性があるため、必ず動物用の薬を使用し、獣医師の指導を受けることが重要です。

愛犬の健康を守るために、薬の管理を徹底し、緊急時には冷静に対応できるよう日頃から準備をしておきましょう。

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