犬のフィラリアは犬同士にも感染するの？

フィラリア（犬糸状虫）は犬に感染する寄生虫であり、主に蚊を媒介して感染が広がります。フィラリアは犬の体内で成長し、心臓や肺の血管に寄生することで、重篤な健康問題を引き起こすことがあります。以下は、フィラリアの感染経路や犬に及ぼす影響について詳しく説明します。

フィラリアは、感染した犬の血液中にいるミクロフィラリア（幼虫）を蚊が吸血することで蚊の体内に取り込まれます。

ミクロフィラリアは蚊の体内で数週間かけて成長し、次にその蚊が別の犬を刺したときに感染が広がります。幼虫は犬の体内に入り、数か月かけて成虫となり、心臓や肺の血管に寄生します。

感染初期は症状が出ないことが多いですが、フィラリアが成長して血管に寄生し始めると問題が起こります。

• 咳: フィラリアが肺の血管を圧迫することで、犬が慢性的な咳をするようになります。

• 疲れやすさ: ちょっとした運動で疲れる、元気がなくなるなどの症状が見られます。

• 食欲不振: 体調が悪くなり、食欲が減少することがあります。

• 体重減少: 食欲の低下により体重が減少することがあります。

• 腹水: 重症になると、フィラリアが心臓や血流に影響を与え、腹部に水がたまることがあります。

3. 重篤な場合: 放置すると、心臓や肺の血管が詰まることによって心不全を引き起こし、命に関わることがあります。

フィラリアは予防が非常に重要です。感染を防ぐために、次のような予防策を講じることが推奨されます。

フィラリア予防薬は、犬が蚊に刺される前に投与することで、感染を予防します。予防薬には月に1回の投与が必要なものや、年に1回の注射タイプのものがあります。

• 投薬スケジュール

予防薬は、蚊が活動する季節（通常は春から秋）に合わせて獣医師の指導のもとで定期的に投与します。暖かい地域では1年中予防が必要な場合もあります。

蚊の多い場所に犬を連れて行かないようにし、家の中や犬の寝床に蚊が入らないようにすることで、フィラリア感染のリスクを減らすことができます。

• 感染後の治療: もし犬がフィラリアに感染してしまった場合、治療は長期にわたることが多く、成虫を駆除するための薬や外科的な処置が必要になる場合があります。治療は犬の体に負担がかかることがあり、早期の発見と治療が重要です。

フィラリアは犬に感染する危険な寄生虫で、感染すると重篤な健康問題を引き起こす可能性があります。しかし、定期的な予防薬の投与と蚊の対策を行うことで感染リスクを大幅に減らすことができます。犬の健康を守るために、獣医師の指導のもと、しっかりと予防を行うことが大切です。

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