犬に寄生虫がいたらどうなる？種類や症状・健康リスク

犬に寄生虫がいる場合、寄生虫の種類によってさまざまな症状や健康への影響が現れることがあります。寄生虫は内部寄生虫（腸内や体内に寄生するもの）と外部寄生虫（皮膚や毛に寄生するもの）に分けられます。

回虫、鉤虫（こうちゅう）、鞭虫（べんちゅう）、条虫（じょうちゅう）、コクシジウム、ジアルジアなど

• 消化器の症状: 下痢、嘔吐、腹部の膨らみ、体重減少、食欲不振

• 成長遅延: 子犬の場合、寄生虫が栄養を奪うことで成長が遅れることがあります。

• 貧血: 鉤虫などが血液を吸うことで貧血を引き起こすことがあります。

• 被毛の状態悪化: 被毛が艶を失い、粗くなったりすることがあります。

• 放置すると、腸閉塞や栄養失調を引き起こし、命に関わる場合があります。

• 子犬や免疫力の低下した犬は特に危険です。

ノミ、マダニ、シラミ、ミミヒゼンダニ（耳ダニ）

• かゆみと皮膚炎: ノミやダニによる咬傷が原因で、激しいかゆみや皮膚の赤み、かさぶたができることがあります。

• 脱毛: 皮膚に炎症が起こり、脱毛することがあります。

• 耳の症状: 耳ダニがいる場合、耳を頻繁に掻いたり、耳から黒っぽい耳垢が出ることがあります。

• 大量のノミがいると、貧血を引き起こすことがあります。

• マダニは犬にバベシア症やライム病などの深刻な病気を媒介することがあります。

1. 獣医師の診察: 犬に寄生虫の症状が見られる場合は、すぐに獣医師に相談してください。便検査や血液検査を行い、適切な治療が必要です。

2. 駆虫薬の使用: 獣医師が処方する駆虫薬を使用します。寄生虫の種類に応じて、内服薬や外用薬が使われます。投薬の頻度や期間は寄生虫の種類によって異なります。

3. 予防: 定期的な駆虫薬の投与や、フィラリア予防薬、ノミ・ダニ予防薬の使用で寄生虫の感染を予防します。また、犬の生活環境を清潔に保ち、寄生虫の卵や幼虫が繁殖するのを防ぐことが大切です。

• 便の定期検査: 特に子犬の場合、定期的に便検査を行うことで早期に寄生虫を発見できます。

• 清潔な環境: 犬の寝床や居住スペースを清潔に保ち、ノミやダニが増えないように注意しましょう。

• 散歩の注意: 野生動物がいる地域や寄生虫のリスクが高いエリアでは、犬が草むらに入るのを避けることが望ましいです。

寄生虫が犬に寄生すると、消化器症状や皮膚炎、重症化すると深刻な健康問題を引き起こすことがあります。早期に発見し、獣医師の指導のもとで適切に治療・予防することが重要です。

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