犬の錠剤・薬は水に溶かしても大丈夫？簡単に与えられる方法をまとめました！

犬に与える錠剤を水に溶かしても良いかどうかは、薬の種類によります。薬によっては、水に溶かすことで効果が変わってしまったり、成分が失われたりするものがあります。そのため、錠剤を水に溶かす場合は、必ず事前に獣医師に確認してください。

水に溶かしてはいけない可能性のある錠剤

• 徐放性錠剤は、時間をかけてゆっくりと薬が放出されるように設計されています。水に溶かすと、成分が一度に放出されてしまい、効果が変わってしまうため、溶かしてはいけない場合が多いです。

• 腸溶性錠剤は胃酸に溶けず、腸で溶けるようにコーティングされています。水に溶かすとコーティングが破れ、薬の成分が胃で分解されてしまい、効果が低下する恐れがあります。

• 一部の薬は水に溶かすと成分が変質したり、苦味が強くなったりして、犬が飲みにくくなることがあります。また、抗生物質や特定の酵素が含まれる薬は、溶かすことで効力が変わることがあります。

水に溶かしても良い場合がある錠剤

一般的なビタミン剤や、一部のフィラリア予防薬などは、獣医師の指示に基づいて水に溶かして与えることが可能な場合があります。投与が難しい場合は、獣医師に確認のうえ、水に溶かして投与できるかどうかを確認しましょう。

• スポイトやシリンジを使う：水に溶かした薬を与える場合、スポイトやシリンジを使って口の端から少しずつ流し込むと、犬が飲みやすくなります。ゆっくりと少量ずつ与えて、無理なく飲み込ませましょう。

• フードやおやつに混ぜる：溶かした薬が苦くて飲みにくい場合、少量のウェットフードや犬が好きな食べ物に混ぜると、気づかずに飲んでくれることがあります。

錠剤を水に溶かすことで効果が変わる可能性もあるため、必ず獣医師に確認してから行うようにしましょう。また、もし水に溶かすことが難しい場合や、犬が薬を嫌がる場合は、他の剤形や代替方法についても相談してみるとよいでしょう。

犬に錠剤を簡単に与えるための方法をいくつかご紹介します。犬が嫌がらずに薬を飲んでくれるよう、工夫してみましょう。

• ピルポケット：薬を包んで与えるために作られた犬用のおやつ「ピルポケット」を使用すると、簡単に錠剤を隠すことができます。柔らかくて犬が好きな味のものが多いため、薬を気づかずに飲んでくれることが多いです。

• ピーナッツバターやクリームチーズ：柔らかくて香りが強いピーナッツバターやクリームチーズで錠剤を包むと、犬が気づかずに食べることがよくあります。小さな量で錠剤をしっかり包んで与えましょう。

• ウェットフード：ウェットフードに錠剤を混ぜ込むと、気づかずに食べてくれることが多いです。好物のフードに混ぜると、さらに効果的です。

• おやつと混ぜる：数個の小さなおやつを連続で与え、その中の1つに薬を隠して与えます。犬が楽しくおやつを食べているときに、薬も紛れ込ませることで、気づかずに飲み込んでくれることが多いです。

• 錠剤を直接舌の奥に置く：犬の口を優しく開け、錠剤を舌の奥（喉の近く）に置きます。すぐに口を閉じて、喉を軽くなでると、自然と飲み込みやすくなります。

• お水を少し与える：錠剤を入れた後に、少量の水をスポイトやシリンジで口の端から流し込むと、飲み込みやすくなります。飲み込みが促されるよう、頭をやや上に向けると良いでしょう。

• 知育おもちゃに隠す：知育おもちゃの中に錠剤を隠すことで、犬が楽しみながら薬を飲み込んでくれることがあります。錠剤を隠しても大丈夫なおもちゃを使用しましょう。

• 引っ張り遊びのあとにご褒美として与える：引っ張り遊びやボール遊びのあとに、錠剤を隠したおやつを与えると、遊びに集中しているうちに気づかずに飲んでくれることがあります。

• 薬に対する抵抗を減らす：犬が錠剤に慣れていない場合は、少しずつ慣らすことも一つの方法です。最初は、薬を匂わせるだけでおやつを与えるなど、少しずつ薬に対してポジティブな印象を持たせるようにしましょう。

• 液体タイプや他の剤形に変更できないか確認する：どうしても錠剤を飲むのが難しい場合、獣医師に相談して液体やチュアブルタイプなどの代替方法がないかを確認してみましょう。

犬によって好みや性格が異なるため、いくつかの方法を試してみて、愛犬が嫌がらずに薬を飲む方法を見つけてください。愛犬がスムーズに薬を飲んでくれるようになると、ストレスなく健康管理がしやすくなります。

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